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高ツムジ山雲海

カテゴリー:雲海 月日:2020/03/07 投稿者:pops

 

「盆地の濃霧」が雲海になる珍しい情景で、標高700Mの低い山から「置賜盆地」一帯の雲海が望める随一無二の場所です。
写真、動画撮影で160回位登りました。確実に見るためのウンチクを交え紹介します。


高ツムジ山雲海

pops


南陽スカイパークの高ツムジ山テイクオフでも有り標高700Mの低い山です。「置賜盆地」一帯の風景と雲海が望める随一無二の場所にもなります。
山々は周囲に沢山ありますが、即座に上れる山は限られています。観光地になる高山は営業時間などの理由で朝早く登ろうとしても無理があります。標高のある蔵王から見ても「置賜盆地」は蔵王手前の山々が邪魔して「広く大きく」には見えませんし、白く雲海かも位の認識で感動はしません。


高ツムジ山の頂上まで道路が整備されていますので、積雪の無い時期には麓より15分前後で簡単に登れます。但し南陽スカイパークより2Kmの道路は、時折豪雨後には大変な悪路になるので注意が必要です。
南陽スカイパークの代替テイクオフでも有りますので、雪解け時と何らかの「大会」が在る2週間前くらいに道路整備されます(年2-3回位でしょうか)。
暗さの残る日の出30-40分前あたりが最も幻想的です。特に晩秋時周りの山々が冠雪してからが美しい。


高ツムジ山雲海は近隣の町では知られていますし、県外の方に知名度が高いのはとてもフシギであり。地元の市民は「ほぼ知らない」もしくは高ツムジ山頂まで車で登れることも知らない。「何ら興味も無い」と言う場所です。写真を撮る人は秘密の場所ですから教えません。


遠くから、写真撮影に来る方も時折いますが、雲海に出会うのは単なる「偶然」に過ぎない。秋9月より雪の積もる12月初旬までが雲海の時期ではあるが、特に11月に周囲の高い山が冠雪してからが美しく、長い時間たのしめる。


2019年は春は乾燥。梅雨、秋雨多く、秋暖かく冠雪遅く、10、11月雲海発生が極端に少なく最悪で、台風19号豪雨で道はえぐれ危険で登れなく、紅葉も色つかず落葉する始末で無駄な1年を過ごした。


通常の雲海

雲に覆われていて、その上からみれば雲海ですから、晴天で無い限りは常に「雲海」は見ることが出来ます。特に太平洋側は朝晩曇りが多いので「蔵王」に登れば頻繁に「雲海」は見れます。


  • 2000-3000M級の高山に登る。
  • 飛行機より見る。

どれも簡単には見れません。


盆地の雲海

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雪の飯豊山系が美しく、なだらかな雲海。ここは盆地の北端に位置し常に逆光、朝早くのみ撮影可能。11月になり霞が消える、夏場はかすんで見えない山々が多い。


周囲が山で囲まれた地形である、盆地の場合は水蒸気が溜まりやすく、「高気圧」の中で夜間晴天時の放射冷却により霧が発生して「雲海」になります。霧は地表付近に出来る雲です。
日本国内でも「雲海」の出来る「盆地」は限られていますから、15分前後で簡単に登れる山があるのはラッキーなこといえます。(制限速度20Kmです)
標高の高い山間部で無い限り、濃霧(雲海)は地上300Mくらいの高さになります。


高ツムジ山雲海の種類

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時期的には珍しい太平洋高気圧で太平洋側より湿気流入、遠くの雲海が高い位置にある。その下は「放射冷却」が遮られ霧が無く町場が見える段差がある状態です。


  • 前線通過後、晴天になり「放射冷却」で霧が発生した時。上空の「逆転層」に遮られ横に広がり「雲海」となります。通常地上300M位になだらかに雲海が広がります。
  • 前日、在るいは夜間雨上がり後、急に晴天になり「放射冷却」が起きた時。山肌、谷、沢に沿って跳ね上がる様に発生しトゲトゲしい。
  • 太平洋側の雲(湿気)が、盆地に流れ込み「放射冷却」で霧が発生した時。500-800M位になり、高ツムジ山が雲の中になる場合が多い。
    雲海が2段になる場合もあります。正月は3段が差ねにミカンがのります。
  • 夏場、高温が続き、水蒸気が充満し「放射冷却」で霧が発生した時。(付近に極小な低気圧があるなどの起爆材がいるようです)

霧が出るのは湿度が高いから

降雪時期が近づき低温になることも原因ですが、湿度の関係が重要です。つまり飽和状態付近で「放射冷却」があれば霧の発生確率が高いと言えます。
2年余、調べてみますと、気温20度位湿度96%以上が条件。気温10度位湿度86%以上が条件。気温5度位湿度80%以上が条件のようです。

天気予報の湿度は、8時間前位にならないとアテにならない。


  • 夏場は湿度92%-98%、で降水確率0で在ること。夜間無風で在るのが理想。
  • 初秋は湿度86%-96%、で降水確率0で在ること。夜間無風で在るのが理想。
  • 晩秋は湿度80%以上、で降水確率0で在ること。移動性高気圧が頻繁に来るので連日濃霧の時もあり。クライマックスを迎える。
  • 気温0度以下の場合は湿度80%以下でも濃霧になる時が在る。気温が低ければ濃霧になる訳ではないので注意。
  • 「濃霧注意報」が朝、発令された時。雨雲に覆われた時にも発令される。霧の発生を確認はせず、機械が予測判断しているから余りあてにはならない。自分の目で確認しましょう。
  • 湿度100%は雲の中です。降水確率10%でも、付近に雨雲があり雲の中の確率が非常に高い。
  • 「放射冷却」で濃霧が地上で発生、朝50-100M先が見えない場合は、霧が低く濃度もあるから、ほぼ100%キレイな雲海が見れます。高ツムジ山は晴れています。
  • 「放射冷却」で濃霧が地上100-200M以上で発生している場合は「雲の中」になる確率が高いい。濃霧より「雲」と表現したほうが良いかも知れません。
  • 標高700Mの低い山ゆえに雨雲に覆われやすく、「雲海観測」の条件は厳しい。
  • 初雪の朝は道路の雪が少ないので登れますが、その後は林道ゆえ除雪なしですから登れない。

霧の発生を妨げる要因

湿気が無ければ霧の発生が無いので、天気予報の湿度も参考にならない場合もあります。
次の場合にも濃霧が予測されても、ほぼ「雲海」にはなりません。


  • 前日、3M以上の強風が在った場合。(湿気が吹き飛びます)
  • 夜間、予報に反して曇りになった場合。(「放射冷却」が起きない)
  • 午前10-12時ころ、急に湿度が40%台またはそれ以下になる場合。(実際には空気が乾いている)
  • 3-5月は空気が乾燥しているので晴天時であってもほとんど濃霧は無い。
  • 1-2月の晴天時は乾燥が激しい。逆に曇天時は雲が低く地上でも「濃霧」になるが、山は雲の中。
  • 市街地は霧の発生が少なく、日の出後あるいは風で周囲の霧が膨張移動して埋まる場合が多い。

雲海の見える時間

日の出直前に一番気温の下がる時間ですから、通常は日の出1時間前から日の出後1.5-2時間位です。
晩秋に近づき、気温が8度以下くらいになると、午前9-10時くらいまで見ることが出来ます。
最後に、膨張移動して埋待った部分、盆地の周囲から、小さな雲に纏まりながら上昇し消えて行きます。量が多いと纏まった雲になり移動するか、何時しか消えます。夏場はダイナミックです。


  • 日の出前後の2-3時間が観測できる時間です。地表近くの霧ゆえ気温が上昇すれば消えます。
    (日の出時間は毎日違います、山ゆえ実際の日の出は15-20分後です)
  • 晩秋時は寒く雲が膨張せず、午前中いっぱい観測できることもあります。
  • 晩秋時、気温0度以下の場合、日の出後に霧が発生することもあります。
  • 晩秋時、気温4度以下の場合、霜と共に地上10-20M位に発生する場合があります。日の出と共に消滅しますが、これもキレイです。
  • 風向きによっては、日の出後に霧が広がることが有ります。雲海が埋まっていきます。
  • 雲海が高い場合は(300M以上、太平洋側からの湿気)、日の出後雲が膨張爆発上昇して「雲の中」になる場合があります。雲が晴れれば「雲海」も何も無い。

高気圧の種類と前線

高気圧にも太平洋高気圧、移動性高気圧があります。前線も通常の前線と梅雨前線、秋雨前線が有ります。濃霧の発生もこれらに影響されます。雨雲では高すぎて「雲の中」です。


  • 太平洋高気圧に覆われた場合、雲海は高めでデコボコです。早く消えます。
  • 移動性高気圧に覆われた場合、雲海は平坦で動きも少なく埋まり易く長く停滞します。
  • 高気圧の谷間は雲が広がり易いので雲海は期待できない。
  • 梅雨前線、秋雨前線共に雲の中で、400-500KM離れていても影響があります。
  • 空梅雨、秋雨前線が遠い場合、雲海発生率は上がります。
  • 桜前線は関係なし。この時期空気は乾燥しているので雲海は期待できない。

南陽スカイパークで雲海は困り者

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南陽スカイパーク、テイクオフ(十分一山、500M)、日の出40分前。雲海は直前手の届く位置です。標高が低いから、日の出と共に霧が上昇することが多いし、また雲海が高ければ雲の中です。


南陽スカイパークのフライヤーにとって「雲海」は困り者になります。

パラグライダーなどは上昇気流によって上昇飛行しますが、丁度、雲海の上に在る「逆転層」が上昇気流を妨げ、パラグライダーなど上昇できなくなります。また視界を妨げられるのも飛べない原因です。十分一山テイクオフは「逆転層」の中になることが多い。上昇気流がテイクオフの高さ以上に上がらないので、下降フライトしか出来ない状態になる。よって長い時間飛べない。


ウンチクで有り、以上のことが言えると思いますので参考にして下さい。特に遠方よりこられる場合には空振りが防止できます。

 

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東方向、日の出と雲海。宮城福島が乾燥していて、雲が無ければ日の出もキレイ(冬、春に多い)


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雨上がり後急に晴れて「放射冷却」荒天性の雲海。明らかに形が違います。ほとんど無いので貴重です。


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南東、福島方面、太平洋側は曇り(雲海)。奥羽山脈で遮られて、雲が下降して消滅している(湿気流入)。流れてくればここは雲の中になります。


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高ツムジ山テイクオフより飛ぶのは珍しい。(上昇気流が無い時が多い)、年季の入った上級者で新潟の方だから飛びたかったのだろう!。ひたすら下降するのみです。


 

南陽スカイパーク雲海(高ツムジ山雲海)4K動画


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